事例紹介

DXと組織変革!~ツールを社内に浸透するまで~ 

提供:五誠機械産業株式会社

社内の情報共有を効率的に行う為にデジタルツールを導入していたが、専任者が居ない為、活用する機能が限定されていた。販売管理、業務作業、社内外の情報管理を効率的に行っていく為に、活用方法を学びながら、社内体制の整備も含めた変革を目指した。

境 主任
境 主任
鐘ヶ江 執行役員部長
鐘ヶ江 執行役員部長
上野 取締役社長
上野 取締役社長

なぜDXに取り組んだのか

——本事業に参加した経緯

もともといろんな利益推進を何かやっていかなきゃいけないなという思いがあったんです。ツールを考えたりとかも、すでに使ってたりはしたんですが、まともに使えていないというのもあって。ちゃんと目的も考えた中でやりたいなって言うところで、事業に応募しました。

——これまでの取り組み内容を教えてください

以前に佐賀県産業スマート化センターでデジタルツールの展示会があって、そこに参加しました。そこで社内の情報共有に使えるんじゃないかと思って、キントーンを導入してたんですよね。ただ、ある程度限られた範囲内でしか使えていなかったんです。キントーンの中でも、やれる事、出来る事って多いじゃないですか。その中の一部機能しか使えていなかったので、本事業をきっかけに、もっといろんなことができないかっていうのも学びながら、活用していきたいっていうのがありました。

——本事業で、まず取り組んだ事を教えてください

進めていくにあたって、「こういうのしたい、こういうのをしましょう」と意見を出せる人が少なく、リーダー的な人が居なかったというのが課題であったんですね。なのでまずは専任的なチームをこの3人で作りました。また、ツールを社員みんなが使えるような環境じゃなかったというのもありましたので、今回の支援で伴走頂きながら、手取り足取り進めていく中で潤滑に変わっていくことができたと思います。

kintoneによる業務効率改善

——キントーンの活用方法と効果を教えてください

今まで日々のお客様との接触履歴を一日一日集計して、別のエクセルシートに週報という形で再度記入をしていたんですよ。ただ、それを統一化して、キントーン上で全部管理するようになりました。社員の皆さんが記載する内容自体は、一緒なんですけど、単純に全部キントーンに集まるという形で使っているので手間は減ったと思います。キントーンに入れるデータが増えたというよりも、いろんなところに入っていたデータを統一した意味合いが強いです。それによって、かなりの時間であったり、工数というのが削減できた部分も実際体感としてはありましたね。これまでは、ハードディスク端末にいろんなデータが集約されたんですけど、それをキントーンのクラウド上にあげることで、熊本営業所との連携とかも取れるようになったんです。情報展開を行う事ができるようになりました。その辺も、大きく変わった点だと思います。

——社員皆様からの反響は?

情報の収集先が一カ所になりましたので、いろんなとこに入力しなきゃいけない手間、無駄がなくなりましたので、楽になったという声は出ています。最初のやり方とか、その辺さえわかれば、圧倒的に時間短縮にはなっているので、やりやすくはなっていますね。ただ、まだ始めたばっかりになるので、結果の分析などはまだ出来ていません。例えば、時間が効率化されたことで、勤務時間、残業が少し減ったとか、新しいことを少しでき始めるようになったとか、得られた効果とその後の取り組みも社員に聞きながら考えていきたいと思っています。

——支援を通して良かった点、苦労した点を教えてください

いろいろ変えたかった事というものはもともとあったんですけど、支援の中や3人で話し合う中で、踏ん切りがつくみたいなところがあったんです。パソコンなどのハード面もごっそり入れ替えて、そういうところもタイミングを得る事ができたのは良かったです。あとは、今までできていなかった事や時間がかかっていた事がだいぶ短縮されました。苦労した点としては、社員に繰り返し伝えるというところです。最初は、本当に使う人と使わない人というのが見えたので、その使わない人をどうやってこう使うように仕向けるかというのは、もう本当に回数重ねて使ってくださいと伝えていきました。今までしてないことをし始めるんで、やっぱり最初は抵抗があると思うんですよね。まあそこが一番苦労したかなと思います。今回は、年の違う3人でチームを組んだことで、トップダウンからと、若い人が使えますよっていう両方からこううまく周知することで、よりをみんな使う方向に変わったのかなって思います。「釣り方を教える」が今回の支援テーマで、DXのみならず、広げ方含めてやり方や考え方をいろいろと教えていただいたんで、それを今後どう実践できるかというところだなとは思っています。

五誠機械産業株式会社が思い描く未来とは?

——今後の展望

直接的じゃないんですけど、うちは販売会社なんで、営業的なものをできるだけデータとして残したいっていうのがあって。それはまあ、社員にも色々言ってたんですけど、まあ、どのように、どんなデータをという形が決まってないよなというのがあります。

お客さんのカルテみたいなものとかを全部データ化して、新入社員でも見れば、お客様の状況が確認できて、そこにどんな売上があって、じゃあこの商品はどこから買ってなど、見れば誰でもわかると。

今までは、それを全部それぞれの頭の中、ベテランの知識も頭の中に入っていたので、そういうのを形として見えるデータ化していきたいと思っています。そういったデータを見て、新人さんでもできるだけ早く、一人前になれるぐらいのものが出来上がったらいいなと思ってるんですよ。まだ全然具体的に、じゃあどんな形に?とはなっているんですけど。まずは、それをベテランの方と新人の方、新人さんが何を知りたいのかを聞きながらやっていかないといけないと思っています。今回の支援を通して、学んだことを活かして、これからは自社で変革を行い、「データで変わる、変える」まずはそこを目指していきたいと思います。


R4年度アクセラレータ事業受託会社:株式会社フォーバル九州支社

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