事例紹介

Kintoneを使い倒して業務改善 ~新たなビジネスに向けて始動~

提供:株式会社ソロン

1996年開業以来、佐賀を中心に25年以上不動産取引に関わる株式会社ソロンは、自社の業務改善を徹底的に行い、その業務改善活動の中で得たノウハウを活かして新たなビジネスを立ち上げようと奮闘中。代表の平川社長と、DX事業部の鎗水さんにお話を伺いました。

新規事業への道のり

中島/SISC

平川社長、お久しぶりです。以前はKintoneをフル活用した業務改善についてお話を聞かせていただきましたが、今日は新たに始められるDXコンサル事業のお話をお伺いしたいと思っています。

㈱ソロンの過去の取り組み記事はこちら

平川社長/㈱ソロン

ええ、今日はDX事業部の鎗水も一緒にインタビューを受けようと思っていますよ。

中島/SISC

鎗水さんもよろしくお願いします!鎗水さんは新卒採用でDX部署に配属されたんですよね。

鎗水さん/㈱ソロン

はい、2023年4月に入社して、DX部署配属になり、最初の2~3か月はKintoneのテキストなどを使ってずっと勉強していました。

平川社長/㈱ソロン

「目標が必要だよ」と言って彼に目標を課したのですが、8月にKintoneのアソシエイト資格を取得。次はDXアドバイザーだ!と、DXアドバイザー資格の取得も目指して現在勉強中です。

さらに、Kintoneの成功事例発表式典があるので、そこに登壇して喋るという新たな目標を立てました。

鎗水さん/㈱ソロン

2025年の福岡大会ですね。出るか出ないかは別にして、次のステップとしてとにかく「自分たちの取り組みを喋れるようになろう」と。いきなりハードルが上がったように感じます(笑)

中島/SISC

目標はちょっと背伸びしてギリギリ達成できるくらいがちょうどいいと言いますからね(笑)

マイルストーンを立てることによって進むべき道が明確になっていて、資格の取得からどんどん着実にステップアップしていく様子が想像できます!

平川社長/㈱ソロン

自分たちがやっていることを話せるようになるというのは結構重要だと思っていますよ。

資格もそうですし、まず話せないとコンサルティングなんてやっていけない。お客さんからの信頼を得られないと思います。

現場理解の重要性と推進力向上のジレンマ

中島/SISC

佐賀県に限らず地方の中小企業が直面する課題のひとつに「人手不足」がよく挙げられますが、業務改善によって少ない人数でも仕事が回せるようになるのは多くの企業が喜ぶことだと感じます。

平川社長/㈱ソロン

ノーコード・ローコードだからできる、というのはありますね。これがプログラミングをしないといけないとかエンジニアを雇わないといけないとかであれば、新規事業化しようとはまず考えません。

中島/SISC

本当にKintoneを使い倒して業務改善されていましたね。Kintoneを実際に触ってアプリをつくってているのは、鎗水さんの他にもいらっしゃるんでしょうか?

鎗水さん/㈱ソロン

自分を含めて3名ですね。アプリの大まかな原型は現場を一番わかっている本部長が組んで、自分はそこにテコ入れしていくような感じです。

中島/SISC

現場の仕事内容を理解していないとなかなか組み立ては難しいですよね。

資格取得についてはテキストがあって勉強ができますけど、そういった実際の業務内容などはどのように学んでいったのでしょうか?

鎗水さん/㈱ソロン

お客様対応とかをするわけではないので、社内ツールを空いた時間に触ってみたり、「ここを変えてほしい」ということを言われた時に、「どういうことをやっているんだろう」というのを一旦見てみたり、それこそ直接業務をやっている担当者に聞いたり、そうやって学ぶしかなかったですね。

中島/SISC

中小企業に勤める方の多くはマルチに色々な業務を兼任されていて、「Kintoneでアプリを組み立てる」というような新たな仕事を追加するのはすごく難しいことが多いです。なので、専任担当者やDX推進担当部署などをつくることが大事だという風に思うんですが、一方で、専任であるがゆえに現場や業務のことを知る事が難しくなってしまうといったジレンマが起きてしまうこともありますよね。

このあたり、業務をわかっている本部長もKintoneを触ることができて、入社したばかりの鎗水さんは最初にKintoneをしっかり勉強して、現場のことも勉強していくという風に凄く上手くまわっているような印象を受けました。

平川社長/㈱ソロン

鎗水が業務のことも全部把握しているとしたら、すごい僕は楽ですね(笑)

理想はそうですけど、なかなかそういう人はいないし、難しい。だから業務を俯瞰して見る僕とか本部長が、どう連携していけばいいかという構図をつくって伝え、とりあえずアプリをつくってみて、そこからもうちょっと良くするためには「ここを変えよう」「こうしたほうがいいね」と修正していくようにしています。

中島/SISC

「こうなったらいいな」という要望や改善ポイントを、現場から専任担当者へどう伝えるのか。もしくは逆に、専任担当者が現場へどうヒアリングするのかといったところも結構キーポイントになるような気がします。

経営判断のためのデータ収集・分析

中島/SISC

DXに取り組む前と後で、大きく変わったところはありますか?

平川社長/㈱ソロン

データに基づいた経営判断ができるようになったことですかね。物件情報サイトの掲載ひとつにも利用料がかかりますが、データを見てお客様の反応が良くない、あまり効果が無いサイトは掲載をやめて他の効果があるサイトに力を入れていく、ということがありました。どこに力を入れていくか、何をやめるべきかの判断ができるのはすごくいいことですね。

鎗水さん/㈱ソロン

問い合わせ件数やお客様情報、物件情報など様々な情報を集めていますが、Kintoneではそのデータをもとに数値のグラフ化が簡単にできるので、情報がわかりやすく可視化されます。

中島/SISC

データをもとに会議や経営判断をおこなうことができれば、迷いが少なくなりますね!データの精度はどんな感じでしょうか?

平川社長/㈱ソロン

正直まだまだな部分はありますね。問い合わせにしても1番最初にデータを1件1件ずっと入れていく必要がありますが、項目を1つ増やせば「めんどくさい」とか「なんでそんなことしないといけないのか」とか、そういうことを言うわけですよ(笑)

だから先程のグラフなんかを見せながら、データをちゃんと入れていけばこういうことができるから、これを作るためにやることだから、と口酸っぱく言い聞かせています。

中島/SISC

一番最初が大事ですからね(笑)根気強くしっかりと伝え続ける姿勢も素晴らしいと思います。

DXコンサルティング会社へ

中島/SISC

今回、自社で取り組んだ経験を活かしてDXコンサルティング事業を新たに始めようとされているわけですが、社長が思い描く未来はどのようなイメージでしょうか?

平川社長/㈱ソロン

自社の成功体験をいろんな企業さんに伝えていくことで、地域の活性化にもつながると思っています。今後はDXを支援する法人を作り、情報発信やDXコンサルティングをしながら、変化によって明るい未来が得られることを伝えていきたいです。きっと働く人も含めて、みんなが助かると思うんです。DXをしなければこれからの時代、本当に大変だと思っています。お金も掛けられない、昔からのやり方を変えられない企業さんはいっぱいいらっしゃると思うんですけど、当社の実例を見せてあげて、参考にしてもらいたい。

そのためにも、まずはkintoneの知識を社員全員が使えるようにする教育を行い、DXアソシエイトの資格を全員取得したいと思っています。

中島/SISC

佐賀の中小企業が元気になって、地域全体が盛り上がっていくというのは、我々スマート化センターも同様に目指しているところです。これからの動きがとても楽しみになりました。

本日はありがとうございました!

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