【IoT/AI】鉄道業の顧客サービスにおけるIoTカメラとAI画像認識の導入事例
提供:アムニモ株式会社
鉄道業のIoT活用事例として、IoTデバイス・カメラとAIによる画像認識を活用した顧客サービス向上施策の例をご紹介します。どのような仕組みでサービスを提供しているのか?導入時のポイントなどをお伝えします。
【鉄道業界の課題】多様なお客様により安心して鉄道をご利用いただくには?
近年の鉄道業界では、白杖や車椅子をご利用のお客様の線路への転落や車両との接触を防止することなどをはじめ、多様なお客様により安心して鉄道をご利用いただくための取り組みが推進されています。
そんな中、鉄道会社A社では、駅の改札において白杖および車椅子をご利用のお客様をカメラで検知し、駅係員にリアルタイムで通知する実証実験を開始しました。
IoTデバイスとカメラを活用し白杖・車椅子をご利用のお客様を検知する仕組み
このシステムでは、以下のような仕組みを採用しています。
- 駅の改札付近に、AIによる画像認識が可能なIoTカメラを設置する。
- 改札を通過した白杖または車椅子をご利用のお客様を自動で検知する。
- 検知情報を、駅係員が利用する業務用携帯電話などの端末にリアルタイムで通知する。
システムを導入・運用する際のポイント
本システムでは、IoTやAIの技術が用いられていますが、これらを円滑に導入・運用する際のポイントをご紹介します。
まず、IoT活用で重要な通信設備においては、LTE通信に対応するゲートウェイやルーターが必要です。また、その先に繋がるカメラを含めて、電源の確保が必要となります。
今回の導入システムでは、コンセントからではなくLANケーブルで電源を確保するシステムであるPoE(Power Over Ethernet)を使用しています。これにより、コンセントの設置工事が不要となるので、短期間で導入準備を行うことができます。
また、遠隔地から安全な通信環境でカメラやルーターの設定変更を可能にする最新のリモートアクセスソリューションを活用することで、運用性が格段に向上します。
見込まれる導入効果と今後への取り組み
本システムを導入することで、鉄道を利用する様々なお客様の顧客満足度向上だけでなく、鉄道の安全な運航や、駅員の業務効率向上の効果も見込まれます。また、駅の改札だけでなく、ホームや踏切など、様々な活用範囲の可能性も考えられます。
今後の取組みとして、鉄道会社A社と当社のLTEルーターを組み込んだシステムインテグレーターは、AIによる検知の精度を検証する他、駅係員が白杖または車椅子をご利用のお客様に早期に気づくことで必要なサポートや見守りに役立てられるかなどの運用面を検証することで、さらなる技術革新につなげていきます。
さらに鉄道会社A社では、本システムを導入した駅を先端技術の活用に向けたモデル駅として位置づけ、今回の取り組みをはじめとするさまざまな実証実験を展開する予定です。
【まとめ】IoTやAIの活用、ぜひご相談ください
鉄道業の顧客サービスにおけるIoTカメラとAI画像認識の導入事例、いかがだったでしょうか。
IoTやAIは大変便利で革新的な技術ですが、実際のシステムに組み込むにはいくつか留意すべきポイントがあります。アムニモは、産業用IoTに最適なデバイスや、現場のお悩みに寄り添った監視カメラシステムのご提案をしております。ご興味や具体的な課題をお持ちのお客様は、是非お気軽にお問い合わせください。
執筆:マーケティングコミュニケーション 岡元
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- アムニモ株式会社は、産業用IoT(Internet of Things)サービスを提供するために、横河電機株式会社の新規事業として100%出資により2018年に発足しました。IoT業界での知見とノウハウを持つメンバーで構成されたアムニモは、その知見やノウハウを融合させ独自に自社設計・開発したIoTデバイスやクラウドサービスを展開しています。
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